愛猫の健康が気になりだしたらもう、心配でいてもたってもいられなくなりますよね。
実は、腎臓に不安を抱えた猫ちゃんが、健康なときと同じキャットフードを食べ続けていると、気が付いたときには最悪病気を発症している恐れがあります。
なぜなら腎臓の機能が低下している猫ちゃんが、元気な猫ちゃん向けのフードを受け止めるのは腎臓への負担がかなり大きいためです。
そこで今回、犬の管理栄養士&ペットフードアドバイザーの資格を持つ私が、腎臓の健康が気になる猫ちゃんにカナガンキャットフードは適しているのか徹底解説します。
この記事を読むと、カナガンキャットフードと腎臓の関係がわかり安心してキャットフード選びができるようになります。
※目次の気になる場所をタップすれば、その場所から読めます。
もくじ
結論:腎臓病の猫にカナガンは適していない!

腎臓のケアが必要な猫ちゃんにとって、食事の管理はとても大切です。
特にタンパク質やリン、ナトリウムを過剰に摂取しないよう気をつけなければなりません。
カナガンキャットフードは
- タンパク質
- リン
- ナトリウム
が多めに含まれているため、腎臓の健康が気になる猫ちゃんには不向きです。



愛猫の腎臓病の進行を抑えたい飼い主さんに特におすすめするよ!
カナガンキャットフードは高タンパクで栄養価の高いフードですが、療法食と比較すると腎臓のケアが必要な猫ちゃんには適していません。
では腎臓病の猫ちゃんに適した成分や、療法食との違いを詳しく見ていきましょう。
腎臓病の猫に注意するべき点
腎臓病の猫ちゃんは、まいにち取り入れる食事によって病状の進行を遅らせることができます。
特にタンパク質やリン、ナトリウムの過剰摂取を避けることがとても大切です。
- タンパク質
タンパク質を上手に処理できない⇒腎臓に負担がかかる - リン
体外にうまく排出できない⇒骨や血管・腎臓を傷つけてしまう原因となる - ナトリウム
塩分を摂りすぎると血圧が上がり、血管を傷つける⇒腎臓の働きがさらに悪くなる
▼腎臓病の猫ちゃんに理想とされる3つの成分の割合とカナガンの比較
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理想とされる成分の割合 (目標値) |
カナガン | |
タンパク質 | 24~30% | △(目標値に未達) :34%以上 |
リン | 0.3~0.6% | △(目標値に未達) :1.0~1.1% |
ナトリウム | 0.2~0.4% | △(目標値に未達) :0.55% |


これを見ると、カナガンは腎臓病の猫ちゃんには適していないフードといえるね。
次に、一般的な療法食との具体的な比較を見ていきましょう。
一般的な療法食との比較
腎臓病の猫ちゃんには、特別に栄養設計された療法食を選ぶことが大切です。
一般的な療法食とカナガンの成分を比較してみると、以下のようになります。
▼一般的な特別療法食とカナガンキャットフードの成分比較表
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※「ロイヤルカナン腎臓サポート」「ヒルズ プリスクリプション ダイエットk/d腎臓ケア」は獣医師専用の特別療法食です。


カナガンキャットフードは腎臓病の猫ちゃん向けではなく、健康な猫ちゃん向けのプレミアムフードだということがわかるね!
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ではここで、カナガンキャットフードはどんなフードなのか、特徴について詳しく見ていきましょう。
カナガンキャットフードの基本情報

カナガンキャットフードは、質の高い原材料を使って作られたプレミアムキャットフードです。
▼カナガンキャットフードの基本情報
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サーモン味 | チキン味 | |
原産国 | イギリス | |
特徴 |
|
|
主な原材料 | 生サーモン、乾燥サーモン 乾燥ニシン、乾燥白身魚 |
チキン生肉、乾燥チキン |
100gあたりのカロリー | 398kcl | 405kcl |
内容量 | 1,5kg | |
輸入者 | レティシアン | |
販売元 | 公式サイト |
では、カナガンの特徴と栄養成分について詳しく見ていきましょう。
特徴と栄養成分
カナガンキャットフードは以下のような特徴があります。
- 動物性の原材料60%以上使用
⇒市販のキャットフードの多くは粗たんぱく質が26-40%、それに比べておよそ1.5~2倍以上含まれているため、筋肉量アップや皮膚・被毛の健康がキープできる。 - 高タンパク(34%以上)
⇒子猫30%以上、成猫26%以上が理想の値。免疫力アップやエネルギーを効率よく得ることができる。猫本来の自然な食性のため消化に優しく、胃腸への負担が少ない。 - グレインフリー(穀物不使用)
⇒消化に優しく穀物アレルギーのリスクが低いため、安心して食べさせられる
▼カナガンキャットフードチキン/サーモンの成分表
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チキン味 | サーモン味 | |
タンパク質 | 34%以上 | |
脂質 | 16.7%以上 | 14.8%以上 |
粗繊維 | 3.25%以下 | |
灰分 | 10.7%以下 | 10.2%以下 |
水分 | 8%以下 | |
オメガ6脂肪酸 | 2.99% | 0.8% |
オメガ3脂肪酸 | 0.82% | 3.1% |
カルシウム | 1.58% | 1.4% |
リン | 1.1% | 1% |
カナガンの主な原材料はチキンやサーモンのため、オメガ脂肪酸がたっぷり含まれてるのも特徴のひとつです。



腎臓病の猫に適したフード選び

腎臓病の猫ちゃんには、腎臓の負担を減らすために特別な食事管理が大切です。
適切なフード選びが、病気の進行を遅らせるとても大事なポイントとなります。

- タンパク質⇒24~26%ほど
- リン⇒0.3~0.6%以下に抑える
- ナトリウム⇒0.4%以下がおすすめ
- オメガ3脂肪酸を含むフードがいい


「療法食」といって、特定の病気や健康状態の猫ちゃんが食べられる栄養バランスが整えられたキャットフードがあるよ!
例えば、
- ヒルズ プリスクリプションダイエットk/d
- ドクターズケア キドニーケア
などがあります。
これらのフードは、腎臓病の進行を抑える成分バランスが整えられています。
では次で、これらの療法食とカナガンの違いを詳しく見ていきましょう。
推奨されるフードとの比較
腎臓病の猫ちゃんには、特別に栄養設計された療法食を摂ることが大切です。
ここでは、代表的な療法食とカナガンの成分を比べてみます。
▼カナガンと腎臓病の猫ちゃんに推奨される代表的な療法食の成分比較表
←スマホの方は左右にスクロールできます→
この比較表からもわかるように、カナガンは腎臓病の猫ちゃん向けではなく、健康な猫ちゃん向けのプレミアムフードです。
カナガンの腎臓病ケアにおけるメリット・デメリット

カナガンキャットフードは腎臓病の猫ちゃんにとってはデメリットも多く食べ与える場合には、注意が必要です。
その一方で、質の高い原材料で栄養面も配慮されているため、健康な猫ちゃんにとってはおすすめのフードです。



カナガンキャットフードを食べることによる【メリット】
カナガンは腎臓病の猫ちゃんにとっては負担が大きいですが、健康な猫ちゃんにとっては多くのメリットがあります。
- 高タンパクで筋肉量キープに役立つ
⇒質の高い動物性タンパク質がたっぷり含まれているため、猫ちゃんが本能的に好きな味 - グレインフリー(穀物不使用)なので消化に優しい
⇒肉食動物の猫ちゃんは穀物を消化するのが苦手なため、おなかへの負担が少ない - 健康な猫ちゃんにとっては栄養バランスが良い
⇒ビタミンやミネラル、食物繊維やタウリンもしっかり含まれていて、総合的にバランスがいい
そして上記以外に、オメガ3脂肪酸がたっぷり含まれていることは、皮膚や被毛だけでなく腎臓の健康にもよい影響を与えてくれます。
- 抗炎症作用:腎臓の炎症が軽くなり、新たな損傷を防ぐ
- 抗酸化作用:腎臓を守る働きがある
- 血圧が下がる:腎臓への負担が軽くなる
- タンパク尿が減る:尿中のタンパク質が減り、腎臓の機能を改善させる
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カナガンキャットフードを食べることによる【デメリット】
一方で、腎臓病の猫ちゃんにはデメリットもあります。
特にタンパク質・リン・ナトリウムの含有量が高いため、腎臓への負担が懸念されます。
- 腎臓病の猫ちゃんにはタンパク質が多すぎる
- リンの含有量が高く、腎臓の負担になってしまう
- ナトリウムも高めなので、血圧が上がる心配がある
- 療法食ではないため、腎臓病の進行を抑えることはできない


腎臓病をお持ちの猫ちゃんには、必ず療法食を選ぶようにしましょう。
カナガンキャットフードを選ぶ際の注意点


健康な猫と腎臓病猫への適応性

- 健康な猫ちゃん
- 腎臓病を患っている猫ちゃん
にとって、それぞれカナガンがどのような影響を与えているのかを見ていこう!
まずは健康な猫ちゃんから。
- 高品質な栄養バランス
⇒動物性タンパク質がたっぷり(34%以上)で、筋肉量の維持とエネルギー補給に最適 - オメガ3・オメガ6脂肪酸がたっぷり
⇒毛並みや皮膚・被毛の健康をサポートし、抗酸化作用・抗炎症作用などにより腎臓にもいい影響 - グレインフリー設計
⇒穀物アレルギーのある猫ちゃんでも安心して食べられる - 食いつきの良さ
⇒肉や魚がメインで作られているため、原材料本来の風味を生かした味で嗜好性が高い - 全体的な健康維持
⇒ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、免疫力アップやおなかの健康を守ってくれる
つぎに、腎臓病を患っている猫ちゃんについて。
腎臓病の猫ちゃんに必要なのは、低リン・ナトリウム・質の高いタンパク質の療法食。
- タンパク質の含有量が高すぎる
⇒34%以上のタンパク質含有量は、腎臓病の猫ちゃんには負担が大きすぎる - リンとナトリウム含有量
⇒リン(1.0-1.1%)とナトリウム(0.25-0.8%)の含有量は、腎臓病の猫ちゃんには高め - 療法食ではない
⇒カナガンはもともと、腎臓病などの特定の病気に対しての栄養設計となっていない - 水分含有量
⇒ドライフードのため水分含有量が少なく(8%)、腎臓病の猫ちゃんには不適切

定期購入や価格面でのメリット
カナガンは定期購入割引があるため、価格面でメリットはあります。
ただし療法食と比べると、物により価格はやや高めです。
カナガンは定期購入で購入するのが一番お得

(まとめて3個以上(11,000円以上)購入すると、送料(880円)と代引き手数料(260円)が無料※
※金額は全て税込みの金額です。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでも購入できますが、公式サイトの定期購入が一番お得に購入できます。
一般的な療法食より価格が高いことも
▼カナガンと一般的な療法食の価格比較表
←スマホの方は左右にスクロールできます→
※価格は、それぞれの公式サイトの価格を参考に算出しています。


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獣医師への相談の重要性

腎臓病の猫ちゃんにフードを選ぶときは、必ず獣医師に相談することをおすすめします。自己判断でカナガンを与えてしまうと、病状を悪化させてしまう可能性があります。
カナガンを販売しているレティシアンにも、ペット管理栄養士やホリスティックケアカウンセラー※の資格を持った専門のスタッフが常駐しています。
※犬や猫の健康と幸せを全体的な視点から支援する専門家

お電話 0570-200-012(平日11:00~18:00土日祝休)

まとめ
- カナガンキャットフードは、腎臓の健康に不安がある猫ちゃんには適していない
- カナガンは高タンパク、リン・ナトリウムの数値も高めなため、腎臓の健康に不安がある猫ちゃんには負担が大きい
- カナガンは療法食ではないため、腎臓病の進行を抑えられない
- 腎臓の健康に不安のある猫ちゃんは質の高いタンパク質(24~30%)・低リン・低ナトリウムの療法食を選ぶことが大切
- 一般的な療法食としてタンパク質・リン・ナトリウムの数値が理想的、かつ低価格なのはドクターズケア 猫用キドニーケア
- 療法食は獣医師の診断がなければ購入できないため、かかりつけ医に相談が必要
- カナガンキャットフードは高タンパク質、高リン・高ナトリウム
健康で元気な猫ちゃんに向けた栄養設計で作られている - 健康な猫ちゃんには動物性の高タンパクなので筋肉維持や、本能的に好きな味となっている
- グレインフリーなため、消化に負担がなくおなかに優しい
- ビタミンやミネラル、食物繊維、タウリンもしっかり含まれているため総合的にバランスがいい
- オメガ3・6脂肪酸がたっぷり含まれているため、毛並みや皮膚・被毛の健康だけでなく、腎臓の健康にもいい影響がある
- 自己判断でカナガンを与えるのではなく、獣医師や専門家に一度相談することが大切
カナガンキャットフードは、健康な猫ちゃんにはとても優れた栄養バランスを持つプレミアムフードです。
しかし腎臓病の猫ちゃんにはタンパク質やリンの含有量が高すぎるため、残念ながら不向きです。
愛猫ちゃんの健康と命を守れるのは、飼い主さんであるあなただけです。
年齢や症状に合った療法食を適切に与えてあげるためにも、気になる方はぜひ受診しましょう。
受診が難しい場合は、レティシアンのお問合せ窓口からペット管理栄養士やホリスティックケアカウンセラーに相談してみるのもおすすめです。
愛猫ちゃんがいつまでも健康で元気に、愛猫ちゃんとの豊かな時間が長く続きますように。
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